宮崎インバウンド隊!〜What brought you to Miyazaki?〜

宮崎を訪れた外国人に質問しまくって記録してます。

Yo man, what's up? ~イギリス、イースト・ロンドンからお越しのMikeyさん~

静電気が元気にビリビリ、冬が本気を出している今日このごろ、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

今回は、イギリスからお越しのMikeyさん(22歳)に突撃インタビューしてまいりました!

Coming館さんのFacebookページをご覧になった方はお分かりいただけるかと思いますが、彼、関西弁でメッセージを打ってきていたんですね。

事前に私がメッセージやりとりした時も、

 

「オーケーやで、See you soon」

 

 

のお返事。

日本語、しかもハードルの高い関西弁(Kansai Dialect)・・・!?な、謎すぎる・・・!どんな旅人なんだろう~?とワクワクしながら川を渡るAoi。果たしてどんなお話が聞けるのか?!

 

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Mikeyの顔が小さすぎて、撮影後写真を確認した時衝撃で倒れそうになりました。交換して欲しい

 

今回も、うっかり『ただいま~^^』と言ってしまいそうなほどAoiが入り浸っているComing館さんのご協力をいただき、実現したこのインタビューです。多謝!!

 

ーMikeyさんこんにちは!聞きたいことは山ほどありますが、軽く自己紹介をお願いします。

 

Mikey Seljubac(マイキー・セルジュバック)です。父がボスニア人で、母がインドとイギリスのミックス。年齢は22歳、イギリスの東ロンドンから来たよ。大学で哲学を勉強してたけど、20歳の時にやめて友人とビジネスを始めてね。今はフリーランスみたいな感じで働いてる。宮崎には11日間滞在予定だね。

 

ーキター!長期滞在型の旅人さん!何で宮崎?どんな経路でココまで来たの?

Skyscannerで検索して、アムステルダムと台湾経由で来たよ。トータルで24時間かかった。めっっっっちゃ疲れた、今も疲れてるよ・・・。最初は鹿児島に行きたかったんだけど、ホテルがすごく高くて…金額ベースで宮崎を選んだよ。

 

ー関西弁できるみたいけど、住んでたの?日本語は、学校に行って勉強したとか?

 

日本語はぜんぶ独学だね。イギリスで、日本人学生の子と仲良くなるきっかけがあったんだけど、その子英語できるのに僕にずーーーっと日本語で話し続けてたんだよね。最初全くわからなかったんだけど、何言ってるか、だんだん分かるようになってきて。漢字は、JLPTのドリルを使って自分で勉強したよ。21の時に、大阪の難波に半年くらい滞在してた。

 

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Coming館住人のMikaちゃんとMikey。「ネイティブスピーカーの弾丸トークはマジでヤバい」という話で盛り上がる

 

ー非漢字圏で、独学で読めるようになるまで頑張るって相当すごいと思う…。だから関西弁なんだね。宮崎来てどう?

 

とにかく宮崎の人たちは"Super friendly"だね!!オーナー(注:戸越さん)はほんとに親切で、彼の友だちは僕を高千穂に連れて行ってくれたし。霧島にも行けたよ。西郷さんの像があった。ホント信じられないくらい親切。イギリスじゃ有り得ない!

大阪はみんな優しいけど、商売っ気があるよね。「お酒はどこで買えますか?」って尋ねたら、なぜかメイドカフェに連れて行かれたことがあるよ(笑)宮崎はそうじゃないよね。

 

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「何で2枚もチケットが必要なのか?」というMikeyからのQ。確かに分からないよね…

 

メイドカフェ・・・笑 場所がわからないと人に聞くしかないもんね。今、スマホ持ってる?

 

うん、SAMSUNG使ってる。でもWi-Fiあるとこでしか使えない。日本はまだまだ外国人に対してフレンドリーな国じゃないよね。大阪に居た時も、ネットが無いからインターネットカフェかスタバに入り浸ってたよ。

 

ーやっぱりそこ、日本の課題だよね・・・。

 

あとね、地図がすっごく少ない!!自分がどこにいるかちょっと歩くと全然分かんなくなる。日本では迷いまくってるし、二度と同じ場所に行けない。(笑)スマホ無いとgoogle mapも開けないし。

 

ーそうかぁ。宮崎のことについてどうやって調べてきたの?

 

ガイドブックとかは特に見てなくて、検索かけるときはいつもGoogleだね。"Miyazaki what to do"とかで検索しまくって確認したよ。でもこれからの細かい予定は、全然立ててない。

宮崎の夕日は色が黄色で、めちゃくちゃ良かった!!イギリスはピンク色なんだよね。パームツリー(注:フェニックス)も素敵。

 

ー予定がざっくりしてるのが旅人っぽいね~!夕日の色、そんなに違うの!?ちょっと気になる・・・。あとどこか、九州で行きたいとこはどこか考えてる?

 

うーん、多分福岡・・・とか?僕の周りは、みんな福岡行くべき!っていうんだよね。多分買い物するかも。わかんないけど。

VISAが切れるまで旅したいな。少なくとも1ヶ月。スペイン人の友人が東京でアニメーションの勉強してるから行くかもしれないし、あとは名古屋とか、大阪とかかなぁ。

 

ー長期滞在だし、ぜひ宮崎も楽しんでね!今日はありがとうございました。

 

◇Aoi後記

好奇心旺盛なMikeyさん、「NO PLAN」と言い切って気ままな旅を楽しんでいるのが印象的でした。禅の本も読んでいたり、鹿児島とポルトガルとの歴史的背景からすごく興味がある、と話してくれたり。

  

『現地の人にとって”普通”のことは、外から来た人にとってそうではない』ということをMikeyさんと話していて改めて感じました。以下、Aoiの思ったこと。

 

1.おもてなしとは?

「外国人だからって、変に特別扱いされるのはすごく嫌。ご飯食べに言ってなぜか僕だけスプーン出されるとか」とMikeyさん。親切のつもりが相手は気分を害している可能性もある。これは、インバウンドをテーマに動くならば、しっかり頭に入れつつ、勉強もせねばとする部分です。

「食べ辛ければ、スプーンの用意もあるよ」と相手に選択肢を委ねることは素敵だけれど、表面だけで対応を決めつけるべきではない、というのはコミュニケーションの大原則だと個人的に思っています。

言うなれば、海外旅行で現地の食事をさぁ楽しもう!となった瞬間、「お前日本人だろ?食べる時は箸が良いんだろ?」という、声なき声が聞こえる様なイメージ。一気に興ざめしちゃうだろうなぁ。

「おもてなし」が叫ばれる昨今ですが、”善意の押し売り”にならないような、正しい知識と客観的な視点とが必須であると感じました。

 

 

2.多言語版の情報はいずこ?

これまでの旅人がほぼ全員共通して言っているのが「Wi-Fiがない、情報がない」ということ。いわゆる「検索」をかけた時に「これや!」という情報が引っかからないのは本当に致命的だと思うのです。気付かずスルーして帰るしかない。もったいない。

すでにある情報の多言語化。キラッと光る未発信情報の多言語化、本当に急務。

宝物は、すぐそばにある。それは、海の向こうから来てくれた人たちが気付かせてくれる事が多い。

 

 

どこに行っても何をしても、「宮崎でインバウンド」の文字が頭でぐるぐるな最近の私。『訪日外国人観光客の皆さんに、宮崎の【ココ】で足を止めてもらうには、そもそも【ココ】に来てもらうには?』という視線で動いている日々です。

動きながら考える、を地で行くべく、引き続きリサーチ!リサーチ!